Exhibition Information

展示会レポートジャパン・エネルギー・サミット 2025

※たくさんの方にご来場いただき、誠にありがとうございました。

展示会概要

ジャパン・エネルギー・サミット 2025

  • 開催期間 2025年6月18日(水)~20日(金)
  • 会 場 東京ビッグサイト 東7ホール
  • ブース No.A.03
  • 主催者 dmg events
JES2025 ミニバナー

ジャパン・エネルギー・サミットには、世界のエネルギーリーダーや政策立案者、技術者らが集まり、日本の低炭素社会のビジョンや国際的なプロジェクトについて議論が交わされました。 また、業界の最新トレンドや技術、ソリューションを一度に情報収集できる場となりました。

ジャパン・エネルギー・サミット:会場の様子

出展内容・テーマ

日本金属化工所では、2020年よりグリーン水素エネルギー分野のプロジェクトに参画し、水素発生装置の電極・膜・プレート加工製品の開発に取り組んでまいりました。特に、60MW級の水素電解装置の開発に向けた国家プロジェクト参画を視野に、水電解装置向けの電極加工およびめっきに対応する専用工場を新設。2030年に向けた量産体制の構築に向けて、試作と検証を進めています。

水素製造用PEM型(固体高分子型)水電解装置向け部品

水素製造用PEM型(固体高分子型)水電解装置向け部品

微細旋盤加工品(プローブ)など

本展示会では、水素発生装置に関連する各種製品と、それらの開発・製造に関する取り組みを紹介しました。あわせて、水素関連以外のエネルギー分野における難削材加工や、難物めっき技術についてもご相談を受け付け、多くの関心をいただきました。

会場の様子

お客様の声

水素発生用装置関連では、セルメンブレン、チタン加工技術、アノード・カソード、PTL/ガス拡散膜、不織布といった部品への関心が多く寄せられました。
また、水素発生用以外の分野としては、微細旋盤加工や部品のサイズ感的な興味、チタンなど難削材への加工、さらに加工からめっきまでの一貫生産といったテーマにも注目が集まりました。
  • セルメンブレン(Cell Membrane)
    固体高分子電解質膜(PEM: Proton Exchange Membrane)のことを指すケースが多く、水を電気分解する際の中心材料。
  • チタン加工技術
    水電解装置ではチタンが電極基板やセパレーターとして使われるため、その加工(プレス、エッチング、溶接など)が重要。
  • アノード・カソード(Anode / Cathode)
    電解セルの正極・負極。水素発生はカソード側で、酸素発生はアノード側で起こる。
  • PTL(Porous Transport Layer)/ガス拡散膜(Gas Diffusion Layer, GDL)
    電極と膜の間に配置される多孔質材。ガスの供給・排出や電子伝導を助ける重要部材。
  • 不織布(Nonwoven Fabric)
    GDLや触媒層の担体材、あるいはセパレーター間のスペーサーなどで使われることがあり、炭素系や樹脂系の不織布が利用される。

今後の取り組み

水素エネルギー分野でのニーズに応えるため、日本金属化工所は白金の「薄く均一なめっき」の開発にすでに成功しています。
今後の取り組みとしては、めっき技術によって水素発生の効率をさらに高めることを目指し、その効果を定量的に確認できる検査設備の整備を進めています。
あわせて、水素発生装置のセルやめっき部材の性能を評価する仕組みを構築し、他のお客様にも提供することで、より高性能な水素発生システムの実現に貢献していきます。

展示会スケジュール

展示会
2026年3月17日から19日に東京ビッグサイトで開催の「SMART ENERGY WEEK【EXPO FC & 2H】春(第25回国際水素・燃料電池展)」に出展します(2025/08/18)
Exhibition
We will exhibit at SMART ENERGY WEEK [EXPO FC & 2H] Spring (25th International Hydrogen & Fuel Cell Expo), held at Tokyo Big Sight from March 17 to 19, 2026.(2025/08/18)
展示会
2026年1月28日から30日に東京ビッグサイトで開催の「SURTECH2026 表面技術要素展」に出展します(2025/07/29)
展示会
2025年12月3日から5日に東京ビッグサイトで開催の「表面改質展2025」に出展します(2025/07/29)